薬剤師の転職事情ですが、有資格者となれば労働衛生に関するプロフェッショナルとなることが可能となります。船内での衛生管理者やそれ以外の一般企業での衛生管理者、労働衛生コンサルタントとなることができ、コンサルタントの場合は年収六百万円以上が可能となります。衛生管理者となる場合、薬剤師であれば船内での衛生管理者になることが可能となります。薬剤取扱いだけでなく、船内での医療行為も可能となります。
船内での衛生管理者の有資格者となった場合、一般事業所での衛生管理者の受験資格が付与されることになります。衛生管理者とは、理系の学校を卒業していなくても高卒者であれば三年以上衛生管理の業務に従事すると受験資格が付与される衛生面のプロのことです。薬剤の知識は、そのまま労働衛生に活かせるようになります。船内での医療行為の経験が活かせるようになり、全ての事業所で活躍可能となります。
労働衛生コンサルタントですが、薬剤師の有資格者であればそれだけで受験が可能となります。この資格は、労働安全衛生法で規定されている国家資格であり、医師等の有資格者や作業環境測定士として三年以上の経験が在れば受験資格が付与されます。国家資格を持っていない人の場合、理系の学校等を卒業して衛生管理の実務経験が在れば受験可能となります。ただ、薬剤師であれば直ちに受験可能となり、更なる飛躍が望めます。